マーシュ(ノヂシャ)
マーシュは、いちばんありふれた何の変哲もない野菜と言っていいでしょう。
それでも、冬の最後の何ヵ月かのあいだ、わたちたちの食卓を飾ってくれます。
カンドルによると、原産地はイタリアのサルデーニャ島とシチリア島。
しかし、今日ではヨーロッパじゅうに自生しています。
草原だけでなく、収穫後かなりたった穀物畑にもたくさん生えるのです。
古代、中世と無視されたのち、ルネッサンス時代に自生種が食べられるようになり、17世紀から栽培されるようになりました。
マーシュの歴史は、タンポポやチコリーの歴史とちょっと似ています。
タンポポもチコリーも、いわゆる"遅れてきた野菜"であり、19世紀になってはじめて栽培されるようになったのです。
マーシュはオミナエシ科カノコソウ属の植物。
ただし、カノコソウのように鎮静作用をもつ物質を含んでいるわけではないし、根に独特の臭いがとくにあるというわけではありません。
また、カノコソウ同様、マーシュも進化の過程で雄しべを2つ失いました。
つまり、5つのうち2つをなくし、雄しべは3つしかありません。
