パセリ
パセリの原産地は東地中海。
古代のギリシア人はすでに知っていて、聖なる植物として、大きな祭のさいに自分の体を飾るのに用いていましたが、料理に使うことはありませんでした。
ローマ人もパセリを神聖視していました。
しかし、彼らは食品としても利用していました。
その後、パセリはカール大帝の〈御料地令〉のなかにも登場します。
パセリはセリ科の二年生の植物で、細かく割れている葉が独特の匂いを発します。
複散形花序となる黄緑の小花をたくさんつけ、広卵形の小さな莇果をつくります。
パセリは昔から利尿作用と月経誘発作用があるとされてきました。
月経誘発作用があるのは、平滑筋、なかでも子宮のそれをとりわけ刺激するアピオールという物質を含んでいるせい。
パセリの根は利尿作用がたいへん強いので、〈五根のシロップ〉の五つの根のひとつとなっています。
葉はビタミンAに富んでいます。
庭によく生えるセリ科有毒植物のなかに、パセリにたいへんよく似ているものがありますが、古代からすでに知られていた、葉が細かく割れているだけでなく縮れている品種とまちがわれるということはまずありません。
それに、この植物は昔からセリ科有毒植物のなかではいちばん毒性の弱いもの。
また、この有毒植物は、花の群れ全体をつつむ総苞と呼ばれるものが花序の基部にひとつだけあって、それが独特の形をした3つの裂片にわかれているので、それとすぐにわかります。

